相模中津川・宮ヶ瀬

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 風と雲が白い晴れ。

 鳥居原―宮ヶ瀬北岸道路―ダムサイト―石小屋ダム―石小屋入り口―三ヶ木

 天気は「晴れ」ということでも、上空に風があり、刻々と変わる晴れだった。山の上では少々荒れただろう。

 中津川中流域にアクセスするのは少々難だ。微妙にバスを乗り継ぐ必要があり、バスの本数もたぶん並ぶ数字が僅少だろう。

 相模川、早戸川と来れば、次は中津川が自然だろう。神之川は遠い。暮れも押し詰まり、草臥れ気味は否めない。

 土曜に、新宿に出てヨドバシでセコニック製品を購う。セコニックの周辺に長く住んでいたのだが、なんとウン十年かけてその品を買うとはなぁ。

 西武バスに「都民農園セコニック行き」というのが存続してはいても、その「農園」も、セコニックの工場も全くない。行けば、ネーミングからの想像は鋭利に裏切られ、埼玉に近い武蔵野の屋敷林がごくごくわずかに残る(探せばの話)近郊の現実があるだけだ。

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 カメラのオート測光だけではむずかしいコク味を求めての露出計。風景には、特に反射光測光のビューファインダーが必要なので、帰ってきてからやむなくネットでポチった。本日はだからスポット測光なしでやった。

 宮ヶ瀬に戻ろう。

 上流の中津といろいろ他に集まって、中津がダム湖から再び流れ出て行くのが石小屋エリア。

 大きく新しいダムの足元に隠れるように平ったくあるのが石小屋ダムだ。まだ発電している。

 鳥居原から北岸道路をアヘアヘと歩き、トンネルも何個か通り、また、かなりの橋を渡る。橋の名は「ナラザス」のみが記憶に残り、後は忘れてしまう、忘れよう、「おもいで」、「ふれあい」とかな。残りは山の味覚で「芋」とか「わさび」とか、実にいい加減だ。

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 この北岸道路を歩く奴はほとんどない。名目上は林道なのだが、林道ではない。トンネル内は車のエンジン音が轟音となり、さらにモトのおニーさんがマシンと一体となろうと(クスッ)、わざわざエンジンを煽る大音響がさらに被さり、かなり異常な空間だ。

 内壁から、径6ミリ位の漏水が吹き出している。よく見れば、トンネル内部のあちこちに涙の後が光っているのだ。コーキング処理の跡。

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 ダム天端部に着くや、オス猿が一匹で迎えてくれた。背後の崖の枯れ木立にこまかいのがいる。これは、若いボス猿だな。結構なフグリを見せつけて金属の欄干を渡っていくゼ。人はほとんどいない。白い風だ。

 鳥居原では山頂部分に雲がたなびいていた東峰、その後ろに蛭が見える。そして、光が差す箇所もあるんだょ。

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 園地を下り、川沿いを登り返して、大沢の滝を撮ろうとしたときに、女性のアナウンス。

 これから発電のために石小屋ダムに放水します。湛水部分には決して入り込まないで下さい。

 放水といっても、大ダムの観光放水でなく、平ったい石小屋だ、水面に水輪が濃くなってくるだけだ。

 それも撮ったもの、肉眼で見る方の時間を選択する。

 それが、実によかー。

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(マニュアル入射測光、ISO 1600, 200mm, f4, 1/200, 減光フィルター、三脚使用)

 大沢の滝の光はしょぼい。滝は北向き、ダムは東。朝のわずかな時間だろう、日が当たるのは。

 全幅を収めるのはハナから諦める。水塊落下の中程のみを速く切り取る。滝は暗く、全部入れると痩せた大王イカです。

 山に海を感じる丹沢。

 Tvをふんだんにおごって、水流を綿菓子のようにしてしまうと、岩相が丸つぶれになり、私の求めるものと方向が異なってしまいます。

 ナンチャって、年末だ、猿知恵で誤摩化した一枚を。でも、滝の「静物画」写真はいただけない。

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 バス停石小屋入り口で、先ほどの猿よろしく座ってバスを待つ。普通の日。