代赭色

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「丸山(眞男)が『忠誠と反逆 -転形期日本の精神史的位相』の中での論文「歴史意識の『古層』であげていたニッポン人の歴史意識の古層を形成する特徴的なことばは、「つぎ」「なる」「いきほひ」の三つであった。...

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 丸山眞男の論が正しいかにあまりかんしんはない。ニッポンの昭和十年代の熱狂としか名状のしようのない、およそ論理的一貫性というもののない、熱に浮かされ、地に足がつかぬまま、命じられるままに大挙集合し、あばれまくる様は、「つぎつぎになりゆくいきほひ」そのものではないかともおもわれる。...

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 丸山はおなじ論文で、「『歴史的相対主義』の花がどこよりも容易にさきこぼれる土壌が日本にはあった」というずいぶん重要な指摘をしている。さらに「この歴史的相対主義の土壌が『おのづからなりゆくいきほい』のオプティイズムに培われている」ことの問題や「われわれの歴史的オプティミズムは(辺見注=過去ではなく)『いま』の尊重とワンセットになっている」ことのニッポン的思惟様式の特殊性を説明しているのだが、これらのこととげんざい吹きすさぶ歴史修正主義(歴史のぜんめん的ぬりかえ)の嵐が無関係だとはとうていおもえない。」辺見庸『1937イクミナ』2015年、金曜日初版、68-69頁。

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